TOCの創設者であるエリヤフ・ゴールドラット博士は2008年に「巨人の肩の上に立って」 (Standing on the Shoulders of Giants*) という、生産概念に対する生産アプリケーションの歴史に関する画期的な論文を記しました。この論文でゴールドラット博士は、彼以前の2人の産業界の巨人であるフォード・モーターの創業者でありフォードシステムの生みの親であるヘンリー・フォード氏と、トヨタ生産方式の生みの親であるトヨタ自動車の元副社長大野耐一氏の偉業に基づき「フローの4つの概念」を言語化しました。

当社名(プログレッシブ・フロー)の中にあるフローは流れを意味します。流れを良くすることは整流化と呼ばれることもあります。特に製造業で使われることが多い言葉ですが、フローの概念は製造業に限らず、モノ、情報、人の流れが存在するのであればどの業界でも、もちろん営利・非営利を問わず、活用することができるコンセプトです。

フローの4つの概念

  1. 流れを良くすることがオペレーションの主要な目的
  2. この目的はいつ作らないべきかについてオペレーションを導く実践的なメカニズムに変換されなければならない
  3. 部分的な効率性は排除されるべき
  4. 流れをバランスさせるための集中プロセスがなくてはならない

具体的には、2.の実践的なメカニズムとしてフォード氏は場所を、大野氏は在庫を用いました。また、4.の集中プロセスとしてフォード氏は直接的な観察を、大野氏はコンテナの数を徐々に減らし次にコンテナの中の部品の数を徐々に減らしました。

*偉大な業績や研究を残した先人達を巨人に見立て、新たな研究結果や知見が過去のそれらの積み重ねの上に構築されているからこそ、更なる発展が可能になっていることを端的に表す言葉として知られています。科学者のアイザック・ニュートンも用いたことがあり、ニュートンがそのオリジナルだと誤解されていることも多い。自らも科学者(物理学者)であり、ニュートンを「彼は私のヒーロー」と敬愛していたゴールドラット博士らしいタイトルの付け方だと感じます。